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企画展「東西のやきもの」−スリップとイッチン− 平成27年12月4日(金)〜6月5日(日) |
スリップウェアといえば、主に日本で注目されているのは18-9世紀に一般の工人たちによって日用雑器として作られていた英国陶器ですが、これらは柳宗悦や民藝運動を中心的に支えた陶芸家達である富本憲吉、バーナード・リーチ、濱田庄司、河井寛次郎により評価され、世に広められました。 素焼き前の柔らかい平らな板状の素地(きじ)を使用し、全面に化粧土(けしょうつち)をかけ、さらに異なる色の化粧土を使ってスポイトで文様を描き、型に入れて器の形を形成する所にスリップウェアの特色があります。 イッチンとは、化粧土を絞り出した線文により、やきものの表面を立体的に装飾する技法です。スリップウェアで用いる化粧土と異なり、固めの化粧土を用いて器の側面にも文様を描くところにイッチンの特色があります。そのためイッチンは描いたものが盛り上がっているのに対し、スリップウェアは描いた面が平らになっているところに違いがあります。本企画展では、西のやきものであるスリップウェアと東のやきものであるイッチンを中心にお楽しみ下さい。 |
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