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特別企画展 「柚木沙弥郎と武内晴二郎」
会期:2024(令和6)年11月6日(水)〜2025(令和7)年3月23日(日)
このたび倉敷民藝館では、特別企画展「柚木沙弥郎と武内晴二郎」を開催いたします。
近年、柚木沙弥郎から武内晴二郎に宛てた昭和24(1949)年1月2日付の書簡が確認されました。
文中には「旧年中小生は(中略)民芸館のための『近県民芸分布図』といふのを作ったのが仕事でした」とあった事から、当館に所蔵されている、図中に『近県民芸分布図』と描かれた軸が当該作品である可能性が極めて高まりました。
柚木沙弥郎(1922-2024)は東京帝国大学(現・東京大学)にて美術史を学び、戦後の一時期就職した大原美術館で芹沢_介が手がけたカレンダーに出会い、型染めに関心を持ちます。当時大原美術館館長の武内潔真は柚木を自身の家に招き、柳宗悦の思想を教え、民藝の世界へと誘いました。その後、染色、版画、絵本、立体を制作する染色工芸作家として活躍します。
柚木が武内家で出会ったのが、武内晴二郎(1921-1979)でした。晴二郎は潔真の次男で、型物のスリップウェア、練上、型押しの器を制作する陶工です。父・潔真の影響で幼いころから民藝の世界に親しみ、多くの工芸品に触れていました。岡山県民藝協会が行った羽島窯の発足に携わりながら、自身も陶芸に没頭し、1960年倉敷市酒津に酒津堤窯を築きました。二人は一歳違いでしたが良き友人関係にあり、初対面の日からすぐに親しくなり、民藝を理解する者同士、互いに切磋琢磨し合いました。
本展では柚木の現存する最初期の仕事である『近県民芸分布図』と、確認のきっかけとなった書簡(個人蔵)を主に、1957年の型染カレンダーや1960〜70年代の型染布や帯地、倉敷民藝館のためのロゴや名品図録表紙絵の原画、そして武内が同時期に制作した大皿を、合わせて22点展示予定です。
特別企画展「羽島焼−小河原虎吉の仕事−」
<同時開催>
企画展リーフレット表(PDF)
企画展リーフレット裏(PDF)
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